2020年3月3日火曜日

健康的にサルサをするなら、レッスンか?ソーシャルか?それともルエダか?


今日は3月3日。そう、サルサの日である。



こう書くと、「3月3日はひな祭りじゃないの?」「サルサって何?」という根本的な疑問が生じる方々が世の中の大半を占めると思う。



が、ここは思い切ってそのことから目を瞑ろう。



知り合いにサルサをやっていると話して「それってどんなの?」と訊かれたときほど返答に困ることはない。



サルサをイメージできない人に言葉で説明しても謎が謎を呼ぶだけであり、「ふーん」という何ともしっくりきてない反応が返ってきて、サルサの魅力をうまく伝えられなかったもどかしさだけが残るのだ。



「筆舌に尽くしがたい」という日常生活では使い難い表現があるが、あれはまさにこのためにあるようなものであると言っても過言ではない。



サルサを知らない方は、ぜひ一度体験してみることをお勧めする。百聞は一見に如かずである。






かくして「サルサとは何か」という説明を大胆にも省いたわけだが、冷静に考えてみると、このブログでこのタイトルの記事を読んでいるのは、サルサ好きの健康オタクだけではないかという気もする。



今回のタイトルは「健康的にサルサをするなら、レッスンか?ソーシャルか?それともルエダか?」である。



サルサを知らない人にとって、いわんや「レッスン」「ソーシャル」「ルエダ」をや。



サルサを含めてイメージのつかない単語が4つも入っていては、読む気も失せるだろう。



ずとまよの「秒針を噛む」「脳裏上のクラッカー」「ハゼ馳せる果てるまで」のほうがまだわかりやすい。






それに加えて、「健康的」という単語も入っている。



サルサをやっている人であっても、健康のことを考えて続けている方々がこの世の中に一体どの程度いらっしゃるだろうか?



もしかしたら、私だけかもしれない。



ということは、この記事を読むのも私だけという可能性もある…



何のために書いているのか分からなくなってきたが、自分の書きたいことを書くのがブログというものだと思い出したので、そろそろ本題に入ることにする。






サルサをするときに考えることとして、「どこでするのか」といった問題がある。



タイトルにもあるように、「レッスンなのか、ソーシャルなのか」といったことなどである。



この問題に対して、参考になる論文を見つけたのでご紹介する。






取り上げるのは、2015年にPLOS ONEに掲載されたイタリアの研究である(Guidetti et al., 2015)。



こちらの研究では、10組のサルサ中級者20名を対象として、通常レッスン・ルエダレッスン・ナイトクラブでサルサをしたときの運動強度・努力感・楽しさを測定して統計解析を行なっている。



つまり、レッスン、ソーシャル、ルエダのどれが健康に良いのか調べたというわけである。






その結果分かったのが次のようなことである。



・ルエダレッスンは、通常レッスンやソーシャルよりも運動強度が高かった


・しかし、努力感や楽しさに関しては、どれも有意な差はみられなかった



実際には個々のレッスンによって運動強度は異なると思うが、ルエダは参加者全員が一斉に踊るために休憩時間が短くなったり、指揮する人以外はコントロール感が低くなったりするため、運動強度が高くなりやすいのかもしれない。






意外だったのは、努力感や楽しさで有意な差がみられなかったことである。



被験者20名という少なさも影響しているだろうが、思いの外ばらつきは小さかった。



これは、結局どこでもサルサは同じように楽しめるということを示唆している。



「どの先生に習うか」とか「どの主催者のイベントに行くか」とか考えている方々も少なくないと思うが、サルサをしているときはどこにいても楽しい。



今回の研究からは「最終的にサルサを楽しめるかどうかは自分次第」というメッセージも感じられる。



健康第一としてサルサを続けている私としては、あまりシチュエーションは気にせずサルサに臨みたい。